ホンモノのから揚げ


「お母さん、今日の唐揚げはホンモノ?」

 

小5ぐらいまで、

「今日の晩ごはん何?」と聞かれて

「唐揚げ~」って応えると

息子から、こんなセリフがかえってきたものでした。

 

息子にとって

「ホンモノ」は、鶏のから揚げ

「ニセモノ」は、大豆たんぱくの唐揚げでした(笑)...

 

中3になった今はさすがに、ホンモノ?とは

聞かなくなりましたが、

私の鶏の下処理をみて、不思議に思い質問してくるので、

 

「ホンモノ」のから揚げのお話をしました。

 

“ブロイラー”と聞いたことがあるでしょうか?

 

通常(4~5カ月)より、早く(50日ほど)で成鶏に育つように、
改良された品種の食肉専用の若鶏のことで、

飼育期間が身近いことから、安価ででまわっています。

 

どんなエサを食べているかは想像にお任せするとして・・・(-_-;)

 

狭い縦型の鶏舎に閉じ込められ、糞尿がまじるなど飼育環境も劣悪なもので

伝染病の大量感染予防のため

必然的にワクチンや薬品が投与されています。

 
海外では禁止されている、鶏の嘴(くちばし)を切るところもあるようです。

鶏たちは想像を絶するようなストレスがDNAに刻まれて

食肉にとなるのです。


そんな鶏肉はワタシたちの食卓を、いっけん豊かにみせてくれます。

 

これって本当に「豊か」になっているの?

 

得体のしれない薬漬けの飼料を食べて、

DNAにストレスをいっぱい刻まれたチキンは

私たちの心と身体にどんな影響を与えるのでしょう?

 

息子に、

そういった「薬漬け」の鶏たちが「自然かどうか・・・」

「自分がそんなふうに育てられたら『幸せ』かどうか・・・」

問うたら・・・無言でした。

 

“地鶏”、”ブランド鶏“、”オーガニックチキン“

基準はそれぞれにあり、選ぶのは台所を預かる私たちですから。

 

近頃、口と尾をチューブでつなぎ、

『清潔な飼育環境』で、鶏をぶら下げて大量生産する写真や記事が

ネットで公開され賛否両論の意見が交わされる。


いくら清潔な環境であっても、
写真から思わず目を背けたくなるような
宙にぶらさげられて、チューブから餌を投与されて育つ鶏肉を

食べたい気持ちになるでしょうか?

 

 

近年、何故、自然食ブームなのか?

自然食って?

 

答えは簡単(*^^)v

「現代食」は、「不自然食」だから。

 

「不自然」に育てられた食べ物

「不必要」に添加された「化学物質」が

 

どれだけ、ワタシたちの食卓にのぼっていることでしょう?

 

そんな「現代食」の「不自然さ」を知って、

自然に一歩近づける食べものを選びたい。

 

あれはダメ、これはダメではなく、

お財布事情も判断の基準にして、

 

家庭の台所を預かるワタシたちが

自分のモノサシ、家族のモノサシを作っていきたいものです。

 

(2013.5.20)